【リッチモンド、高級住宅地】知識はお金では買えない
どうもOjiです。
本日も良い天気に恵まれているロンドン。
最近は、休みの度に天気が良く非常にありがたい。
特に何をするというわけでもないのですが、散歩するには最高の気候。
昨日から生活必需品を扱うお店だけでなく、多くのお店が営業再開をしており、散歩しているだけでも街が活気を取り戻していることを感じることができます。
そんな小さな事であっても、良くも悪くもブレやすい私は影響を受けて、気持ちが上向いています。
服屋、靴屋、本屋、携帯ショップなどなど。H&Mに長蛇の列ができていたのは若干シュールでしたが、なんにせよ全く人の気配がなかった2ヶ月前と比べれば、良いことに違いありません。
まだまだ「以前のような」というレベルではないものの、新しいノーマルライフの構築に向けて人々が動き始めているのは喜ばしい事ですし、その一員として参加していきたいと意気込んでおります。
そしてもう1つ、嬉しいけれど、動揺する事態が発生しました。
前回、前々回の記事にこれまでとは比にならない⭐️を頂いたのです。
読者数も50人以上増えるという事態。うん、緊急事態。
最初は「え?炎上ってこういうこと?」と不安を募らせましたが、どうやらそうではなさそう。一体何が起きているのだろうか。
ブログを始めて半月程度の私。まだまだ無知です。
どういう経緯でみなさんに目を通して頂けるようになったのかは、後々理解を深めていこうと思いますが、そこを理解した後ではタイミングを逃してしまうかもしれませんので、とりあえず言わせていただきます。
みなさまありがとうございます。
本当に嬉しい限りです。モチベーション爆上がりしております。
一方でこれだけの人に読んで頂いていると考えると、「うおー、今までのように気軽に思ったことを書いても良いのか?あー、何を書けばいいんだ…」と若干緊張してしまうというメンタルの脆弱性も発揮しています。笑
ちなみにそれらの記事はこちらです。(自慢ですw)
ojihori.hatenablog.com
ojihori.hatenablog.com
さて、しょうもない自慢はさておき、昨日イギリスに来て初めて訪れた「Richmond」(リッチモンド)という街について少しお話しさせて頂こうと思います。
リッチモンドは、ロンドン南西部の郊外にある街です。名前に「リッチ」と入っているだけあり、高級住宅地として有名です。
同じくワーホリで来ており、リッチモンドを拠点とする友人がいるので、全てを友人に任せてノープランで行ってきました。
ちなみに私のリッチモンドに関する知識は、「リッチモンドパーク」という広大な公園があるということぐらいでした。
私はバスでリッチモンドまで行ったのですが、駅前のバス停に到着してまず衝撃。
それはなぜか。街がものすごく綺麗だったからです。
建物や道路が整備されているという意味ではありません。
私が住んでいるエリアでは、「どうしてこうなった」というレベルで歩道には吐き捨てたガムがくっついています。
そして、瓶ビールのゴミをポイ捨て、それを車が踏むことにより粉砕。粉々になったビンがこれでもかというぐらい落ちています。もちろんタバコの吸殻も。
で、リッチモンドはと言うと、もちろんそういったものが全くないというわけではないですが、圧倒的にゴミが少ない。
住んでいる人々がそれぞれ「自分たちの街を綺麗に保とう」と思っているのか、お金にものを言わせて道路掃除の回数が他の地区よりも多いのかはわかりませんが。
前者であることを願います。笑
実際に行ってみて思ったことは、家賃などを別にすれば確実に住みやすいということです。
セントラルロンドンと比べると、圧倒的に人は少なく(コロナウイルスの影響があるのかもしれませんが)、街には様々な店舗があり、わざわざセントラルロンドンまで出なくとも事足りる印象です。
しかも、店舗が並んでいるエリアが密集しているため、長い距離を歩く必要がない。
バスルートも様々なところを網羅していますし、交通渋滞がほとんど無いという点も素晴らしい。
こんなにも住みやすそうな地域がロンドンにもあったのかと改めて衝撃的でしたし、リッチモンドという名前が付けられるだけの価値がある街だと感じました。
商業的な部分だけではありません。私が唯一知っていたリッチモンドの知識、「リッチモンドパーク」があるので自然もかなり、いや異常に豊かです。
調べたところ、リッチモンドパークは面積900万㎡以上もあるそうです。日本でよく聞くフレーズ、「東京ドーム何個分」という表現にしてみると、東京ドームをたくさん建てることができる広さです。(気になる方はLet's google!)
リッチモンドという街がほとんどリッチモンドパークから構成されているのではないかと思うレベルで本当に広大です。
テムズ川沿いに整備された部分と、ほとんど手付かずの自然が残された部分を散策しましたが、感想は「広い」に尽きます。
自然が残された部分には野生の「シカ」がいました。
公園が広すぎるため、シカを探すのもビギナーには大変らしいのですが、そこは友人の力を借りてシカスポットへ迷わず到着しました。
ちなみにこのシカ、現在は一応野生となっていますが、数百年前にイギリスの偉い人が狩りを楽しむために連れて来たシカの末裔らしいです。
日本で言うところのブルーギルみたいなもんですかね。ブルーギルは現在の上皇が、「食用魚として利用ができるかもしれない。」という思いから日本に持ち帰り、そこから全国へ爆発的に勢力を伸ばしたと聞いたことがあります。
脱線してしまいましたので、話を戻します。そのシカを見ながら私はふと思ったのですが、昔の「執事」と呼ばれるような職に就いていた方々ってものすごくやり手なのではないかと。
なぜなら、広大な土地で狩りを楽しむ国王や貴人をGPSや携帯もなく見つけ出すことができていたのだから。(予想)
「お食事のお時間ですよーーー!」と言うためだけに見つけるにしても、広大すぎです。
方向感覚が絶望的な私にはかなり骨の折れる仕事だと思います。
迷ったら最後でしょうね。本当に広すぎ。
そんなことを思いながらシカスポットを後にし、当ても無く街を散策。ひょんなことからリッチモンド育ちの少女と話すことになりました。
彼女は私たちが何の変哲もない門を写真に納めていたことが気になったようです。
そこからその門に刻まれている模様の説明と共にイギリスの歴史について話をしてくれました。
どうやらそのあたりは、リッチモンドパレスと呼ばれる、ヘンリー7世(テューダー朝という時代を作った人)、ヘンリー8世(2代目の王となった人)、エリザベス1世(ヘンリー8世の娘)が住んでいた家の付近らしいです。
ヘンリー7世はランカスター家の出身。その当時、ヨーク家というライバルがいたらしいです。ランカスター家の紋は赤薔薇。ヨーク家の紋は白薔薇。
この両者が覇権を争って発生した戦争が「薔薇戦争」と言われるものらしい。
ヘンリー7世は劣勢時にフランスに亡命していたのですが、情勢を鑑みてイングランドへ戻ってきます。
兵を引き連れたヘンリー7世は「ボズワースの戦い」で、その当時のヨーク家のボスであったリチャード3世を戦死に追い込み、ヨーク家から勝利を収めます。
その後、ヘンリー7世はヨーク家出身のエリザベス・オブ・ヨークと結婚し、赤薔薇のランカスター家と白薔薇のヨーク家の出身者が夫婦となった事で戦いは終焉。
これ以上は恨みっこなしで共存していこうと言う形で「テューダー朝」という時代を迎えたようです。
ちなみにテューダー朝になった後も、この赤薔薇(ランカスター家)と白薔薇(ヨーク家)の紋は少し形を変えて今もなお残っているそうです。
この一連の説明をして頂いた後に、
「その薔薇があそこに刻印されているのよ!」と完璧なストーリーラインで歴史のことを教えてくれました。
聞き取り能力の問題もありますし、世界史は毎回赤点を取っていた私です。
多少は調べましたがこの情報が合っているのかは不明です。笑
で、なにが言いたいかと言いますと、とにかく私は驚きです。
歴史のことをどうこうではなく、高校生ぐらいの少女が異国人に対してあんなにも楽しそうに自国の歴史について話してくれるなんて。
仮に自分が逆の立場だとして、織田信長のことを聞かれても、「桶狭間の戦い」という単語ぐらいしか知らず、その他は「信長の野望」というゲームのクリア法ぐらいしか説明できません。歴史に基づいた事実は何1つまともに説明ができないでしょう。恥ずかしい。
ちなみに今でも残っているという薔薇の紋、「テューダー・ローズ」若しくは「ユニオン・ローズ」と呼ばれるみたいです。
赤薔薇(ランカスター家)と白薔薇(ヨーク家)が見事に融合されている印象を受けます。
そして「どこかで見た事あるんだよなー」と思っていたら、やっぱり!
スリーライオンズで有名なフットボールイングランド代表のユニフォームの左胸にしっかり使われています。(これまでスリーライオンズばかり気にしていて、薔薇の方へなかなか目が行きませんでした。)
無計画でリッチモンドに行くところから始まり、とりあえず有名そうな場所を巡っていた結果、非常に有意義なリッチモンド散策となりました。
もう少し頭が良ければ、歴史のことも踏まえて旅行がより良いものになるんだろうなと思いつつも、自分自身では知ろうともしなかった知識を1つ得られただけでも良しとします。
日本に帰る前にはもう少し歴史的な部分を予習した上で、もう1度訪れたいと思わせてくれたリッチモンド。そこに住んでいる方々も含めて非常に魅力のある街でした。
では、本日は「頭が良くなりたい」と思わされたリッチモンド散策についてでした。
それではまた! have a great afternoon :)