【フットボールのある生活】サッカーとは言いたくない'かぶれ'ロンドナー
こんにちは、Ojiです。
本日はお休み。
昨夜は大家さんが友人を10名ほど連れてきており、めちゃくちゃうるさい夜でした。
ドアも開いたままでリビングや庭など家の至るところで深夜12時ごろまで騒ぎ続けるという緊急事態。
たまーにこういうことがあるのであれば特段問題はないのですが、stay at homeからstay alertに変わってからは週に1、2回このイベントが発生します。
「お楽しみ中のところ申し訳ないんだけど…ドア閉めても良い?」とか、「もうちょっと音楽の音量下げて欲しいんだけど。」とか、あまりにも度が過ぎている時には、「俺はこんな環境に対して家賃を払っているわけではないから、ディスカウントするか静かにするかどっちかにして!」と怒ってみたり。
こういう思いが言えるようになっただけでも少しは成長しているのかなと自分を褒めています。笑
そんな中で私は、再開したラ・リーガ(スペインのフットボールリーグ)を見ながら晩酌。少し飲みすぎました。
とりあえず声を大にして言いたいのは、フットボールのある生活、素晴らしいです。
観客席にはヴァーチャルサポーターという少しバカらしいとも思える演出。
しかし、これもフットボールをエンターテイメントとして捉えたときに必要な演出だと思います。実際には静かな中でプレーをしているのですが、ヴァーチャルサポーターを導入することで、画面の前にいるサポーターは少なくとも臨場感を味わえるでしょう。
また、そういった技術が導入されていることを知れば、無観客の中でやっているとは言え、サポーターのためにもという思いから選手のプレーに対するモチベーションに少しは繋がると私は考えます。
せっかくなので、本日は私が大好きなフットボールについて少し書きます。
世界のあらゆる地域でメジャースポーツとなっているフットボール。サッカー。
(以降、フットボール、サッカーと使い分けていますが、自己満足程度ですので特に深い意味はありませんw)
そもそも私はJリーグ開幕によるサッカーブームに思いっきり影響を受けてサッカーを好きになりました。実力は球遊び程度ですが、一応小学生から高校生までサッカーをしていました。
保育園児の頃によく食べていたJリーグカレーやJリーグアイスのおまけでもらえるステッカーを保育園の通園バックにこれでもかというぐらい貼りまくっていたのが懐かしい。
自分がゲットしたレアステッカーを兄に言葉巧みに誘導されて等価ではないステッカーと交換してしまい、喧嘩になったことを強く思い出します。笑
また、懐かしのJリーグキャップやJリーグシューズも毎日愛用していました。
では、私が今滞在しているイギリスについて。
プレミアリーグに興味を持ち始めたのは1998年のフランスワールドカップの頃からです。
その理由は皆さんも知っている超有名人、デイヴィット・ベッカムという選手の影響です。
彼は98年ワールドカップ、ベスト16でのアルゼンチン戦にてシメオネという選手に対する報復行為により1発レッドで退場してしまいます。結果的にイングランドはその試合で負けてしまい、ワールドカップ敗退をします。
「10人の勇敢なライオンと1人の愚か者」として彼は非難を浴びていましたね。
なぜか昔から正義のヒーローよりも若干ヒール役が気になってしまう私。戦隊モノで赤レンジャーを好きになったことはありません。笑
そんな私は、その試合の一部をニュースで見たことをきっかけに「ベッカムって誰だ?」という興味を抱きます。
ポジションも違えば、利き足も違う。どれだけ調べても共通点はサッカーをやっていること以外は特に見当たらない。しかし、ただ単に「顔がかっこいいな。」と思い好きになりました。ザ・小学生って感じですね。笑
そこから2002年の日韓ワールドカップでのベッカムブームが到来し、私もしっかりブームに乗っかりました。そのブーム終わってしばらくするまでは、私はプレミアリーグの中でもマンチェスター・ユナイテッドという当時ベッカムが所属していたチームが大好きでした。
「Vodafone」がユナイテッドの胸スポンサーをしていたこともあり、サッカーに興味が無くとも、ベッカムやユナイテッドの選手を目にする機会は多かったのではないでしょうか。
当時はベッカムが好きすぎて、私を含め家族全員がdocomoを使っているのを必死に説得して、家族全員vodafoneに変えてもらうほどの熱狂振りでしたね。大量にベッカムのポスターをもらった気がします。両親よ、その節は本当にありがとうございました。笑
現在は少し低迷してしまっているユナイテッドですが、当時は世界中の錚々たるメンバーが在籍していました。ベッカムに続いてお気に入りだった選手はスールシャール。今現在ユナイテッドで監督をしている方です。
こういった経緯で、ベッカムをきっかけに興味を持ち始めたプレミアリーグ。
今でも完全にミーハーなプレミアリーグファンなので、本気で好きな方と比べれば圧倒的知識不足ですが、一部ではフットボール発祥の地と言われるこのイギリスでフットボールを観戦できるというのは至高の極みです。
ちなみに今現在はアーセナルというチームのかぶれサポーターです。
アーセナルはロンドン北部に拠点を置き、労働者階級のクラブチームとして歴史を持つチームです。
このアーセナルに興味を持ったのは、今から15年以上前かな。個人的なベッカムブームが終わりを迎えたあたりだったと思います。
理由は、当時監督を勤めていたアーセン・べンゲルの影響です。世界でも屈指の名将と言われる彼。守備的でつまらないと揶揄されていたアーセナルのフットボールを、彼は就任後に一変させます。
様々な新しい取り組みをフットボール業界へ導入し、アーセナルのみならず、プレミアリーグ全体に大きな影響を与えた偉大な人物です。
結果的にベンゲルは22年間、1,200試合以上もアーセナルの監督として勤め上げたのです。本当にすごい。
そんな彼がアーセナルの監督になる前にどこでなにをしていたのか皆さんご存知ですか。
実は彼、Jリーグであるチームの監督をしていたのです。
たった2年足らずではありますが、1995、1996シーズン途中まで名古屋グランパスの監督でした。
私が好きなJリーグクラブと彼のような偉人に繋がりがあったことを知った際はかなり衝撃的で、そこからアーセナルのことをより一層調べるようになりました。ちょうどその時は、アーセナルが無敗でリーグ優勝を果たした翌シーズン。THE INVINCIBLESと讃えられていたアーセナルの黄金期でした。
それ以降本格的サポーターでは無いものの、割と長いことかぶれサポーターをやっています。
ちなみに高校生時代に大好きだった選手はデニス・ベルガンプとフレドリック・リュングベリ。
youtubeやDAZNなど今のように気軽に海外サッカーを見ることができず、情報量が乏しかった当時。
スーパーサッカー、やべっちFC、マンデーフットボールをよく見ていました。どれも深夜帯に放送していたので、基本的には録画して翌日観ていたあの頃。
お小遣いを残しておいて、必ず買っていたワールドサッカーダイジェストで情報収集。テクニックについてもビデオ、DVDをレンタルして自分のプレーに活かそうと研究をしていたこともありました。
ちなみにウイイレ(ゲーム)ではイマイチだったアーセナル。友人に負けるのが悔しくて、ACミランを使ってシェフチェンコで無双していた頃が懐かしい。笑
こちらに来てからと言いますと、コロナウイルスの影響が出るまでは、ほとんど毎月、少なくとも2ヶ月に1回は、なにかしらのフットボール観戦に行っていました。
なにがすごいかと言われると、やはり雰囲気です。Jリーグも30年近く歴史がありますが、やはりこちらの雰囲気は段違いです。
スタジアムだけではありません、街全体がその日のゲーム一色に染まるのです。
パブでもどこでもフットボール一色。むしろフットボールに興味の無い人には住みづらいレベルなのではないかと思う染まり具合です。
また、サポーターの応援にもチームの個性を感じることができます。
例えば、アーセナルのライバルであり、同じくロンドン北部に拠点を置くトッテナム。トッテナムの起源は学生が立ち上げたチームだったかな。(間違ってたらすいません。)
私の目から見ると、彼らのサポーターは他よりもかなり情熱的。チャント(選手を鼓舞する応援歌のようなもの)を歌う回数も割と多めな印象です。
なんにせよトッテナムのサポーターは良くも悪くも騒がしいという印象を持っています。
続いて、同じロンドン西部に拠点を置くチェルシー。歴史的には富裕層からの支持を得ていたこのチーム。ここのサポーターは凶暴だと一般的には言われていました。いわゆるフーリガンというやつですね。
しかし、私の見た限りではチェルシーのサポーターはアーセナルやトッテナムよりも落ち着いているように思います。笑
スタンフォード・ブリッジ(チェルシーの本拠地)で観戦していると、他のスタジアムとは違い、サポーターがチャントを歌う回数が少ないように感じます。良いプレーには歌って騒いで讃えるというよりは、拍手で称賛するイメージ。悪いプレーにはもちろんヤジが飛びますが、他と比べると少ない印象です。
サポーター同士でプレーを見ながらあーだこうだ言うことを楽しむというよりは純粋にフットボール観戦を楽しむというような印象という感じです。
テニス観戦に近いのかな?(テニス観戦をしたことがありませんし、ルールもマリオテニスのルールぐらいしかわかりませんがw)
あくまで私が感じたこと。つまりは完全に私の主観なので悪しからず。
相変わらず語彙力に問題があるので説明しづらいのですが、Jリーグでは感じられなかったことを経験できているという気はしています。
フットボールがこれだけ好きな私ですが、あまり興味のない人から「サッカーのどこに注目して観戦すれば良いのかわからない」、「点が入らなくてつまらない」などの意見を耳にすることがあります。
言っていることはなんとなくわかります。逆にサッカー経験があっても説明することができないことなどたくさんありますし、プレーを理解していてもそれを他人に説明することは難しいものです。
なので、そのような方々に対して、私から別の視点からのフットボールの掘り下げ方をご提案。それは歴史的な側面です。
例えば、ライバル関係にあるアーセナルとトッテナムの試合は「ノースロンドンダービー」と呼ばれます。
そもそもなぜライバルなのかをざっくり。
元々は別の地区に拠点を置いていた「ウーリッジ・アーセナル」というチームが、突然「アーセナル」と名称変更して、トッテナムがもともと拠点にしていたロンドン北部に進出。
仮に自分がトッテナムのサポーターだとしたら「なんだこのよそ者は!?」と思いませんか。
それだけならまだしも、トッテナムが理不尽に2部リーグ降格したその年に、アーセナルは疑惑の1部リーグ昇格を成し遂げるのです。
これはトッテナムのサポーターからすれば気持ちの良い話ではありませんし、アーセナルに対してより一層の嫌悪感を抱きますよね。
こういった歴史があり、今もなお最大のライバルとして両チームはプレミアリーグを盛り上げているのです。
その事実を踏まえると、キャンベルという選手がトッテナムからアーセナルへ移籍したことや、アーセナルがホワイト・ハート・レーン(トッテナムの旧本拠地)で無敗優勝を決めたこと、その試合でのPK判定についての疑惑などプレーのことが詳しく分からなくとも、楽しめる要素はたくさん出てきます。
ここでは到底書き切れませんが、他のダービーマッチや、他国のリーグにおいても歴史的背景から因縁が生まれていることはたくさんあるのです。
誰しもが聞いたことがあるであろう「レアル・マドリード」と「バルセロナ」のマッチ、「エル・クラシコ」から調べてみるのも良いかもしれませんよ。
カスティーリャ王国とカタルーニャ連合王国、スペイン継承戦争などエル・クラシコは本当に歴史的な学びも多いので歴史好きにはたまらないかもしれません。
私自身が読んだ中でも特にのめり込んだものを下に貼っておくので、興味のある方は是非。
この5冊の中で「フットボールのない週末なんて」は、コラム集に近いものがあり、1パートがそこまで長くないので読みやすいものでした。
「因縁の100年史」については、クラシコの歴史的ないろいろがありすぎて、読み応えがかなりありましたので初級者には少し厳しいかもしれません。笑
本日は完全な趣味的内容でお送りさせていただきました。
これをきっかけに少しでもフットボールファンが増えることを祈るばかりです。
それでは、本日はこのあたりで!
みなさま、良い日曜日の夜をお過ごしください!